April 29, 2005
機能性胃腸炎
機能性胃腸炎。先日書いた「胃食道逆流症」で様々検索していったら見つけた名前。
機能性胃腸炎は、言わば『中項目』で、その中で胸焼けなどの症状が見られる場合は胃食道逆流症（小項目）に分類されるようだ。
もともと、神経性胃炎だとか、ストレス性胃炎だとか診断を受けていたが、それがどういう症状をもたらすのか、どう治療を施されるのかさっぱりわからず、それでいて薬の効果もイマイチ感じられない不信感はあった。しかし、要するに『神経性』だとか『ストレス性』、或いは医師によっては『自律神経失調』と言うのは、結局胃炎が起こる原因が精神的なものであり、症状は人によって様々だから体にでた症状については平均をとった治療法を
するしかないのであろう。それよりも原因を断つことがもっとも重視されている……ということで、この手の治療がもっとも得意な科は起因を断つ心療内科・精神科、次に症状を治療する内科（消化器／胃腸科）ということになる。
…ということは、以前にも書いた事があるが、ここにきてまた何故『胃食道逆流症（逆流性食道炎）』やら『機能性胃腸炎』という言葉に頼るのか。
まぁ、いってみれば、今の状態に名前をつければ、自分が一体どういう状態なのかわかった気になる、ということ。理屈っぽい人間だからある程度理屈や意味を持たせないと不安になるし、例え
不安があってもその曖昧な状態に理解を示してくれる人たちが周りにいればそのままでも気持ちは安定するのかもしれない。まぁ、名前さえあれば、自分も含め誰にでも説明し易く「そうなんだ」と理解を得易いということでもあるけど。但し、起因そのものが心理的なものであるから、そうやって決めつける（思い込む）ことで、症状を誘導する気もするな。『病は気から』っていうやつで。
とはいえ、『機能性胃腸炎』は神経性胃炎の汎用性のある言い方…ようは言い換えただけなんだけどね。
『機能性胃腸炎』に話を戻すと、とあるサイトから興味深い記述を発見。以下抜粋である。
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３、心身医学的因子
これまでの研究から、
?機能性胃腸症は健常者に比較して抑うつ傾向が強い。
?抗うつ薬が有効な例がみられる。
?ソーシャルサポートに乏しく、不安、抑うつ、失感情症傾向（感情の表出が困難で身体症状として表面化する。
が特徴で、これに加えて、
?解決しがたいストレスに対しても解決する努力をし続ける傾向がある。
という特徴も報告されている。
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おお〜ビンゴ！って感じがしたのだな。
だから『仮面うつ』『機能性胃腸炎』とか、その辺の違いは極めてグレーなんだなぁ。きっと診察した科の観点からで結果がかわるだろうし、もっというと「うつ」って言われる事によって楽になる人も入れば、悲観的に捉える人もいる。だからグレ−ゾ−ンの人には曖昧な場合は安易に病名をつけないのが、精神科や心療内科のやり口なのかもしれない。そうそう、『病は気から』だから。
と、いうことで、私の場合の理屈を与えられる事で最善策を捜し出すのは、善し悪しあるかもしらんが、とりあえずまぁいいと思う。医者の診断を鵜呑みにできない性分なので、納得する理由を見つけてそれから受け入れるという嫌な患者だけど、騙されている気がしてたら治るものも治らないよ。だって病は気からだから。（笑）
胃食道逆流症であろうが、機能性胃腸炎であろうが、これでますます『心』が起因していることが明らかになったな！……というか、誘導してるのは結局自分かも？！
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