December 19, 2005
明日死んでもいい病
この３日間、おいらの心が震えたね。無くした喜怒哀楽が蘇った、って感じ。
あまりにも幸せな気持ちに満たされて『明日死んでもかまわん』と思ったね。『明日死んでもいい病』。今年２度目だけど。今死んでも悔い無しと思うようなことに年に２度もあったんだから、病気がちでしんどい１年間だったわりには高率じゃない？
これで本当の幸せの絶頂を感じたら、その瞬間ショックで死ぬね。幸せショック。死因は『幸せ死』。カッコイイな、それ。
で、話し戻すけど、その心が震えた出来事っていうのは……
１６〜１８日の３日間、怒髪天の企画『トーキョーブロッサム』を見に行った。対バンはサンボマスター（16日）、ＳＩＯＮ（17日）、The pillows（18日）。どれもよかった。
けど怒髪天、良かったなぁ。。。俺も感慨深い病だよ、増子さん。
ライヴを見て、すごいいろんなことを考えた。ライヴの後にせきを切ったように言葉が溢れ出て喋るのがとまらなかった。酒がうまかった。星がきれいだった。すごい温かくて安らかな気持ちになった。ここ数日のおいらは優しいよ。多分。
いつもわりと優しいけど。同じぐらい厳しいけど。
１６日みて心が弛んだのか、１７日昼の王様のブランチのLILICOさんの映画コーナーをみて涙が出たよ。スウェーデンの映画『歓びを歌にのせて』の紹介なんだけど、LILICOさんが自身の故郷スウェーデンへ向かい、監督や出演俳優にインタビューをした。
余命短い有名指揮者と片田舎の聖歌隊の物語…さしずめ笑い抜きの『天使にラヴソングを』的なんだけども、その聖歌隊の中心人物の女性役はスウェーデンでとても有名な歌手らしい。（まさに『天使〜２』のローリン・ヒルか？）とてもクラシカルで素晴らしい歌を歌う方で、その紹介コーナーの為に映画の舞台になった教会で聖歌隊と共に１曲披露してくださったという。
猛烈に涙もろいLILICOさんはもちろんだけど、その歌声が素晴らしくてテレビの前の自分も涙がポロポロ流れてきた。泣きたくて泣いたんじゃなくて、心から湧き出たっていう感じ。感情よりも先に涙がでてくる、という…。
もともと歌ものは弱い。合唱や合奏の“合った”ときの感覚やエネルギーの凄さを知ってるからこそ、そういうシーンをみると涙が出る。『天使にラヴソングを』も泣き映画だから人と絶対に見たくないんだよね。しかも泣きポイントがおかしいらしいし。だからなんだって思うけどね、別に人に合わせて同じところで感じないといけないことはないし。そういや、ハリウッド版『Shall We Dance?』でリチャード・ギアがダンスのステップが踏めるようになって心から楽しいと感じ出したあたりで涙でてきたけどね。試写会で隣だったヤングなイケメンが大層怪訝な顔をしてたが、知るかそんなん。
ということで、本物の『歌』を聴いて心がうち震えた週末だったわけさ。その喜びは誰よりも大きいと思うよ。感情が表にでないから、それなりに蓄積された想いっていうのもあったりする。それがすんなりとでていったときの清々しさって普段はないもの。
すごく素敵な週末だった。これを糧に今日からも楽しく過ごせる。
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