March 02, 2005
beverley knight
ビヴァリー・ナイト。http://www.beverleyknight.com/
ＵＫ、ヨーロッパで人気があるらしいディーヴァだか、何故か日本、アメリカのチャートにはあまりお目見えしない。何故だ？！
ジャンルからいうと、かなり純粋なソウル／ファンク／Ｒ＆Ｂを継承したロック、つまりイメージだけでいえば『ＵＫっぽくない』のである。大変パンチが利いていて、ティナ・ターナーなどの黒人の女性シンガーと同タイプのソウルフルなヴォーカルである。
ただし、やはり土壌がアメリカではなくイギリスだからか、あまり泥臭くなく、すっきり洒落た印象がある。
アッパーな楽曲だと胸がスカッとするような気分にさせるし、ミディアム、バラードはしっかり聴かせる静と動のメリハリがあって、単純に「かっこいい！！」のである。
なのに、なぜあまり日本に（音源が）やってこない？！
それは日本でのＵＫ音楽のカテゴリーに問題があるようだ。
どうも大手外資系のＣＤショップなどでも、「ＵＫはＵＫロックか、ＵＫクラブミュージック」として大まかにあつかっているようで、『ソウル／Ｒ＆Ｂがベースのロック』のビヴァリーは、そのどちらにもカテゴライズされない。ようするに、ＵＫっぽくない音楽なので、ジャンルがはっきりしているのに逆に居場所がなくなってしまっているようだ。
（日本のサイトで検索をかけると、ＵＫクラブミュージックを扱う小規模ショップにひっかかったりはする。）
この辺りがどうも不思議なもんだ。
ビバリーの歌は、世界中で活躍するヤングなミュージシャンと堂々肩を並べられるだけのパワーがあると思うのだが、日本人が大好きな『カテゴライズ』のお陰で日本進出を阻まれている感はある。
また米音楽シーンもやはり英音楽と相容れない、保守的な姿勢が未だにある気がする。宇多田ヒカルなんかは元々アメリカの音楽をやってるんだから受け入れられたのかもしれないけど、他のアーティストがイマイチ進出できないのは勿論実力もだけど、米音楽シーンの拒否反応を受けるからだろう。
（様々な人種がいる“アメリカ人”のアイデンティティーは「血」ではなく「アメリカ」って国だけだからこそ、他の文化を受け入れると「血」に目覚めて結束が揺らぐのかもしれんな…。）
だからアメリカで成功すると世界を制した気分になるのは、頑固オヤジの心を解きほぐして通じ合えた達成感みたいなもんがあるからなのか？まあ、自分はアメリカ制覇しないからいいや。
と、話はそれたが、カテゴライズにたよらず（韻を踏んだ！）良い物が世にでまわるといいですな。それと、国別でもいいけど、イメージでカテゴライズせずにどれも同じ扱いをするようにして、ビヴァリーのＣＤがフツーに手に入るようになってほしいなぁ〜。新譜が聴きたい。
http://www.beverleyknight.com/で試聴可！ＰＶも見れます。
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