January 05, 2013
「白昼の死角（79年／東映）」
今年最初の映画、「白昼の死角（1979年公開）」を鑑賞。
◆作品概要（wiki抜粋）
鶴岡七郎を主人公としたピカレスクロマン。学生金融会社「太陽クラブ」の残党である鶴岡は、法律の盲点（死角）を突き、手形詐欺などを働く。
鶴岡の手法は、事前に十分な情報を収集し、「一滴の血も流さず」に行うもの。しかし、犯罪の成功によって、犠牲者も現れてくる。残された鶴岡は…。
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いやー、面白かった。
なんたって、コピーが
「狼は生きろ。豚は死ね。」
だもん。
ピカレスクロマンのお手本！
1970年代の映画って、なぜこう色気があるんでしょうね。
なぜかファンタジーのような感覚もあり。
この空気感はやっぱり時代なんだろうな。
「白昼の死角」は戦後実際にあった「光クラブ事件」を
ベースにした小説が原作との事。
主人公の鶴岡（夏八木勲／出演時は夏木勲）がキレッキレの悪（ワル）なんだけど、
なぜか憎めない。むしろ愛おしいくらい。
カリスマなんだよね。
狼を愛してしまった美しくも愚かしい女たち、
島田陽子と丘みつ子のコントラスト。
どんなに激しく愛し合っても、アンタの肌は冷たい、
みたいな虚しさを抱えながらも命がけで愛してるというね。
（そういうニュアンスって今通じないのよね、今だとイタイ女に
なってしまうのは何故か。ロマンがないからかな。）
若い中尾彬が妙にハラハラさせられるんだよね。
演技がうまいからなのか、むっちりした見た目のせいなのかわからん。。
そして、そのロマン度をぐんぐん押し上げるのが、
ダウンタウンブギウギバンド／宇崎竜童の音楽。
実にいい！エンディングテーマ「欲望の街」のギターがね、
泣きまくり。
怪優・岸田森に成田三樹夫。千葉真一、沢たまき、西田敏行。
丹波哲郎とかそらもういっぱい出てますよ。
夏八木勲さんは今となっては好々爺のイメージしかないが、
こういうのもあるんだねぇ。
内容については一切書きません！
昭和のピカレスクロマンを堪能してください！
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◆参考：メモとして
wiki 光クラブ事件
wiki アプレゲール
【！】ネタバレ注意【！】
wiki 白昼の死角
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