June 25, 2006
人として、何を優先させるべきか。
親、というのは、最優先させるべきものは、子供なのか。
それとも、自分自身なのか。
身内の話を不特定多数の人の目に触れる場所で暴露するのは、いいこととは思えないが、書く事とする。
昨日、姉が、今好きなアジア系アーティストが主演する某映画の初日舞台挨拶に行った。（そのアーティストは不参加だった。）
小２の娘は学童に、小５の息子は友達と遊びにいったらしい。
※現在、シングルマザーである。
そこまでは良いとしよう。
親であっても、自分の時間を持つ事も大事である。
何かあれば近所に住む実家（うち）で対応ができるし、ここまでは問題はない。
では、何が問題というのか。
まず、
うちの母に朝から家をあける理由を
「終わらない仕事があったから」と言っていたらしい。
間違いなく、仕事ではない。
そして、
その日は娘の学童では親参加の会があったらしい。会があったことは母（祖母）も知らなかったので、彼女（娘）は１人だったようだ。
偏食の彼女は今日出されたお弁当に入っていたたくわんを初めて食べる事が出来た、と教えてくれた。頑張って自分で克服したのでよく褒めたら満足そうな顔をした。その時さらっと「ママいなくて淋しかったんじゃないの？」と訊いたら「うん」と答えた。
彼女は、母が来なかった事を子供ながらに『仕方ない』と感じているように思う。
甥は昼食時に友達の家で遊んでいたらしく、失礼なので一旦家に帰ってきなさい、と母（祖母）が電話をしていた。子供の非常識は「親」に跳ね返ってくるもんだが、結局親も非常識なのである。
問題は、『嘘』で逃げた事。
本当のことを言えばよかったのに、嘘を吐いて信用を裏切ったこと。嘘に子供を巻き込んだ事。
何故、その場しのぎの嘘を吐くのか。
それでも姉には「いつも頑張ってるんだから、どうして好きな事させてくれないの？」という独自の“大義名分”のようなものがある。どんなに嘘を吐こうとも、どんなに常識を逸しようとも、『仕方ない』と言っては特別ルールで守られる。
頑張っているのだから、好きな事をする時間を持つことはかまわない。人とて親とて、女性らしく自分らしく過ごす権利はある。だけど、立場相応の責任を果たさず『自分らしさ』を求めるのはどうなのだろうか。まして、周囲に嘘を吐いてするべきなのだろうか。
親は、本当のことを子供達に告げ、お互い納得してのことだったのだろうか。
「何故自分が犠牲にならなきゃいけないのか？」
それが子供との間であっても特別ルールは施行されるのだろうか。
女というものは、身を守るために嘘を吐く。嘘が武器なのだ。
だが、短絡的な嘘によって本当に大事なものを無くしはしないのだろうか。誰も見限らない？
さぁね。信用なんてなくても、血のつながりを簡単に断ち切れない理由が今はまだあるだけかもよ。
私は現在、姉と、母たちのやりとりを傍観している。
私には、もう『特別ルール』を受け入れる事はできないのだ。
憎悪を通り越して哀れに思う前に、距離を置く事にしている。
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