May 30, 2006
ええねん
ウルフルズの『ええねん』って凄くいい歌でね。
テーマは「全肯定」。最強のポジティヴソングである。
猛烈に情けなくなってるときに聴くと沁み過ぎるんだけど、
ふと思った。
「失敗してもええねん」とか「心配せんでええねん」って
自分が思う事じゃなくて、人が思う事ではないか、と。
『ええねん』は自分自身が思う歌じゃなくて、自分が人に対して思う歌ではないか、と。
自分だけが「ええねん」じゃ世の中済まされんでしょ。そんな自分本位な歌ではなさそうな…。
自分が自分を許す、という意味もあるんだろうけど、結局（自分を含めて）誰かを「許す」「受け入れる」という歌だよな…と。
だって、「そんなお前がええねん」とくるもんな。
「他に何もいらんねん。」だもんな。
ウルフルズ、というかトータス氏の歌はものすごーくドメスティックだから、多分トータスが嫁に思う事から始まってるんだと思うし、ジョン・Ｂ復帰の時でもあったし、トータス氏が人や物事を受け入れた時の気持ちなんだと思うのである。
これって『自分が歌う』んじゃなくて、自分に対してとか人に対して『歌ってあげる』曲なんだ（伝わるかなー？）、と今さら解釈したのだな。遅い？？？
とにかく、いい歌だな。
失敗とか、後悔とか、そういうのって自分が決める事じゃない場合もある。
自分が納得いってなくても他はそう受け取ってないこともある。
逆に、自分は納得がいっても、他が認めてなければ、それは失敗になる。
振り返らなければ後悔はうまれないし、前をみるから心配になる。どれも人と関わってるから、独りじゃないから起こる気持ちなんじゃないかな。
誰かと関わって、全部受け入れられたら、そりゃすごい力になると思う。
で、「何も言わんでもええねん」って……どんだけ心広いねん。
でも、そんなふうになれたらいいし、そんなふうにいってもらえるようになりたいもんだ。
ちなみに、自分的類似曲として、怒髪天の『愛の嵐』がある。
「今度はきっとうまくやれるぜ」ってくだりで、たまらなく胸が熱くなる。
ほんと、『歌』の力って凄いな…。魂そのものだからな。
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